サイズの測り方
人間の体型は十人十色、みんな違うものです。
言うまでもありませんが、サイズの合っていない防具はどんなに上等であっても最悪の駄目防具です。
手刺し防具を作るときにはこの事を充分考慮しなければいけません。
ただし、防具の場合はスーツなどと違って身体全体を包むのではなく、身体の部分ごとに着けるものであるので、サイズにもいくらか遊びがあります。
ポイントさえ押さえておけば、満足のできる装着感と機能性を得ることができますので、安心してください。
手刺し防具をお仕立てするのに必要なサイズは次の6つです。
①身長
②体重
①、②が分かればお客様の大体の体型を把握できますので、全体のバランスを調整することができます。
③ウエストサイズ
③は特に垂の長さを決めるのに必要とします。
④頭のサイズA・B・C
④はもちろん面ために必要で、A・B・Cでバランスを調製します。
頭のサイズの測り方口を閉じて、頭をまっすぐにしてください。 AとBはメジャーを使って測ります。 メジャーは裁縫用のやわらかいタイプをご使用ください。 スチール製は誤差が生じる可能性があります。 A.アゴの頂点から耳の前を通り、頭の頂点にかけてぐるりと1周したサイズを測ります。
B.耳の少し上の高さのところからおでこ、後頭部にかけてぐるりと1周したサイズを測ります。 ほとんどの人が「A-B=10cm±1cm」内に収まりますから目安にしてください。
C.テーブルなどに顔をまっすぐにアゴを乗せて目尻までの垂直な高さを測ります。これは定規で測った方が正確でしょう。
⑤手のサイズD・E
手のひらサイズの測り方 指を閉じてまっすぐ伸ばし、手の力を抜いてください。 AとBはメジャーを使って測ります。 メジャーは裁縫用のやわらかいタイプをご使用ください。 スチール製は誤差が生じる可能性があります。 D.指先から手のひらのすぐ下の関節のしわまでの直線を測ります。
E.親指と人差し指の付け根からぐるりと1周したサイズを測ります。
⑥現在ご使用の胴幅F
ご使用の胴幅 現在ご使用中の胴の胴台後ろの左右の中央部分を結んだ直線をの長さを測って下さい。
物見(ものみ)の調整方法
面金の上から6番目と7番目の間を物見(ものみ)と言います。
間隔が広めになっていて物見があることによってより広い視野を得ることができます。
この物見と目の高さがずれていたら、良好な視野を得ることができないために姿勢が悪くなったりします。
物見と目の高さを合わせるために上のように頭のサイズを正確にはかる必要があります。
面金は共通ですので頭のサイズを元に物見の位置が適正なところに来るようにするために頬輪と面布団の高さを調製します。
下の写真のように左に比べ右の方が面金から布団にかけて緩やかに盛り上がっているのがわかります。
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